先日、ドイツの評論家である"鋭敏なる魂の持ち主"から手紙を受け取りました。
そこには、私の自然釉の作品への真摯な評論と連帯の意思、
「ドイツ国立ベルリン東洋美術館」での展覧会開催の薦めと、
そのための「あらゆる尽力の表明」が書かれてありました。
また、別便にて、美術館との話し合いの結果、(OGUNA展)の開催日時を
今年12月20日から来年2月末までの2ヶ月間と決定した旨知らせてきたのです。
読後、身の内に湧き上がる興奮をしばらく抑えることができませんでした。
そして、私はこの素晴しい"高揚"を、確認し、なお勇気づけるべく、
「ヴァレリーの詩篇」の一節を口に含んだのでした。
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―――おお熟慮よ・・・荘厳な停止よ・・・・沈黙の
動機の種々の重量を測る金色の天秤よ。
おお炎えている神々の間にある鋭敏な叡智よ。
―――美し過ぎる空間から、俺を保護せよ。
・・・・・・
・・・・・・
俺は東方から お前の気まぐれを満足させに駆けつける。
俺は最も純粋な滋養の糧を お前に捧げる。
空間と風とによって お前の炎が身を養うように。
俺の予感の炸裂に お前は合一するがよい。
2004年春の手紙より
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